2016年7月29日金曜日

フッ素の役割

西尾市幡豆町の磯貝歯科医院です。

フッ素の虫歯予防効果が一般に広く知られるようになり、歯磨き粉や洗口剤へ応用されるようにな

りました。

1歳6カ月健診や3歳健診などで多くの自治体がフッ化物歯面塗布を採用しております。

では、その主な役割は何でしょうか?

1.歯質の強化

2.細菌の活動性の低下

上記にあげた二つの項目が虫歯になりにくくする主な役割になります。

では、予防機序はどうでしょう?

①歯に対しての再石灰化の促進

②歯の質を改善して酸に溶けにくい歯にする

③細菌に対して静菌作用

となります。

①はフッ化物がエナメル質の近くに存在すると、エナメル質表層にミネラルの沈着を促進して、脱

灰エナメル質を修復して健全な歯質を回復させるというものです。

②はエナメル質の主成分(ハイドロキシアパタイト)がフッ化物に作用すると、フルオロアパタイトと

なり、より安定した構造となって耐酸性が高まり、歯が溶けにくくなるというものです。

これは、特に歯の形成期に有効です。飲料水中や塩など食品中に添加されたフッ化物を形成中に

摂るというのが一般的です。

③は細菌の酵素作用を抑制することで酸産生を抑制します。

このような役割から小さい子供だけでなく生涯にわたってフッ素塗布は虫歯予防に有効なツールで

あるといえます。

磯貝歯科医院でもみなさまの歯を守るため、予防にも力をいれております。

予防に関する質問等ありましたらお気軽に相談ください。

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