西尾市西幡豆町の磯貝歯科医院です。
前回までの内容でなんとかシャワーを浴び後輩たちと合流することができました。
これから式場に向かいます。
飽きてなければ引き続きみて下さい。
シャトルバスは自分たちのグループ以外はほとんどおらずスーツケースを持っていてもゆ
とりをもって座ることが出来た。
後輩たちが楽しそうに結婚式話に花を咲かせている。
それを横で聞きながら乾杯スピーチの内容を何回も頭の中で繰り返す。
朝の3時から起きているのと寝不足もあってか所々スムーズに出てこない文の流れがあ
る。
たちが悪いのがその出てこないところが毎回変わる事。
さっきスムーズに思い出せたところが今回スッと出なかったり、今回スムーズにいったと
ころが次で出なかったり・・・。
思い出せないとかでは無いけど練習の時くらいはスムーズに出来るようにしておきたい。
本番でつまるとそのまま飛んでしまいそうだから。
バスは10分程で式場に到着した。
式場に入って行くとすぐにスタッフの方々が丁寧に僕たちを導いてくれ、荷物を預け待機
場所へと案内してくれた。
待機中ドリンクのサービスがありアルコールもラインナップに入っている。
正直せっかくなので何も気にせず飲んでしまいたい。
しかし飲んでせっかく準備してきたスピーチを忘れてしまってはやりきれないのでほどほ
どにしておくことにした。
お酒を飲むことで緊張を少し和らげようとも思ったが、経験上その時一瞬はいいが結局ス
ピーチだのその瞬間が来るとほぼ同じように緊張するのでその意味でも先にあまり飲まな
い方がいいと判断した。
待ち時間は割とあったので久しぶりに再会する後輩達と仕事の話、近況報告、昔話やら今
日参加できてない人の話などいろいろな話をした。
こうして話していると歳はとってもお互い当時の時のように接するため少し学生気分にな
る。
話しが盛り上がっていると時間の経つのがやけに早く感じる。
挙式の時新郎がかなり緊張しているのが分かり少し笑えた。
全然緊張しないとか言ってたから。
どちらかと言うと強がるタイプなのかな。
そしていよいよ披露宴へ。
披露宴会場に移動するときスピーチへの緊張感はあまりなかった。
この感じならうまいこと出来そうだなと思いながらテーブルについた。
披露宴が始まり新郎新婦が入場してきた。
始めに新郎によるウェルカムスピーチがあった。
彼はすんなりとスピーチを始めたが途中でピタッと止まった。
感極まったのか・・・・。
彼は表情一つ変えずどっか視点が定まらないようにみつめていたようにみえた。
緊張でセリフが飛んでしっまったのだとすぐにわかった。
それでもうろたえる姿を見せる事なく、その様はむしろふてぶてしいくらいに堂々として
いた。
そんな堂々とセリフを忘れている後輩、負けず嫌いな後輩のスタンスは個人的には好きな
一面である。
ちょっと笑えるけど。
なんとか無理やりスピーチを終わらせた形になった。
そしてそんな後輩のスタンスに力をもらえた気がした。
自分は力を抜いて乾杯しよう、全部しっかり言える必要は無いと。
披露宴は着々とプログラム通り進んでいく。
乾杯のスピーチが徐々に近づいてくる。
そしてさっきまで気持ちが落ち着いていたはずなのに披露宴の進行とともに緊張感が出て
きた。
あれ?
これはどうしたことかな?
さっきまで大丈夫だったのに。
緊張は時間とともに増していく。
そして自分に言い聞かせるように心の中で大丈夫だと何度も繰り返す。
過去にも同じような事は何度となく経験しているし割と本番には強い方だと思う。
昨日も無事発表を終えている。
そんなことを考えているうちについに乾杯の挨拶になった。
名前を呼ばれ席から立ちあがる。
そして新郎新婦の脇に設置されているマイクスタンドまで歩いた。
会場を一度全体見回す。
80人位はいるだろうか。
ほとんどが知らない人である。
後輩たちがこちらをみている。
ここまで来るとだいたい腹はくくれているので覚えたものを出すだけになる。
一呼吸おいてスピーチを始めた。
滑り出しは順調にいった。
しかしなぜか今回は話しだしても緊張感が良い緊張感にならず心拍数の上昇を感じる。
過去の経験から始めは緊張していても案外始まってしまえば適度な良い緊張感になって結
果上手くできていることのがほとんどだ。
スーツの中で体が小刻みに震えるのが分かる。
汗も出ている。
マイクをスタンドにかけたままスピーチをしたのは正解だった。
もし手に持っていたら震えているのが分かってしまうだろう。
スピーチは3分位。
話をしながらなぜ今回はこんなに緊張してるんだ?
なんで震えるんだなどと余計な事も考え出す。
そうなると悪循環でせっかく考えてきたスピーチも自然に話すというより、思い出しなが
ら話しているような状態になり、所々つまずいたり抜けたりしてしまう。
それでもなんとか一番伝えたい事は話せて乾杯の挨拶を終えることができた。
後に後輩から「スピーチはいいですけどかなり緊張してましたよね。」と伝えられた。
それを後輩に悟られるのが情けない感じもするけど後は笑い話になるからまぁいいかと開
き直る。
つくづく人前で話をする事は得意でないなと思い知らされることになった。
しかしそんな機会はなかなか与えられないので良い経験ができるとともに後輩に感謝の気
持ちでいっぱいになった。
残りの披露宴は十分に満喫することができた。
食事も美味しく、後輩もその親族の方々も幸せそうでそれをみて幸せな気持ちになる。
結婚式のようなおめでたい席は何度経験してもいいと思える。
披露宴は無事終わり、二次会まで参加させてもらった。
楽しい時間はつかの間。
そしてまたここからが大変。
一緒に参列した後輩はみんな関東。
自分一人だけ愛知。
新潟から飛行機で愛知に飛ぶ。
当然チケットは取ってあり乗り遅れる事は出来ない。
式場の最寄り駅は上越新幹線の燕三条。
空港がある最寄りの新幹線の駅は新潟。
そして新潟駅からはローカルバスで空港に向かう。
これを乗り遅れる事無く、スムーズに乗り換えていく必要がある。
二次会に参加させてもらったため時間はかなりギリギリになってしまっていて、一本乗り
遅れたから次まで待てばいいなんていうことは無い状況であった。
飛行機のフライト時間は20:05分
そうなれば19:30分位には確実に空港にいたい。
新潟駅から空港までバスで35分。
それでみるとどうも18:27分のバスに乗る必要がある。
このバスにさえ乗れればほぼ間違いなく予定している飛行機には乗れるだろう。
このバスに乗るためには遅くても燕三条18:04分の新幹線に乗る必要がある。
二次会の会場から燕三条まで15~20分位をみておいたほうがよさそうだ。
車は時間に正確でないから。
そうすると17:30分位には車を手配して乗れる状態にしておきたい。
ちなみに二次会は15:30~であった。
この微妙な時間割がヤキモキする。
二次会が二時間だったとして終わりが17:30分か。
終了間際に先に帰らせてもらうことになるな。
二次会の後半は時間ばかり気にしていた気がする。
結局手配した車に乗ったのは17:40分位。
燕三条には無事時間内に到着ただあまりゆっくりしている時間は無い。
自分一人だけ後輩たちと逆方向の新幹線のチケットを購入。
おみやげを急いで買って改札を抜けた。
後輩達のがたまたま自分より少し早い電車があったのでそれに間に合うようあわただしか
った。
ちゃんとお別れの挨拶をできなかったかもしれない。
自分も間もなく現れた電車に乗り込んだ。
とりあえず新潟まではこれで大丈夫。
ただ安心はできない。
新潟に着くのは18:16分。
バスは18:27分発。
持ち時間11分。
土地勘があればバス停までのスムーズな行き方、所要時間なんかも把握していて大丈夫な
のだろうけど、行ったさきの状況がまるで分からない。
新潟駅に着いてしなくてはならない事として目的のバス停を見つける事、そしてバスチケ
ットを購入することの2点。
荷物も大きくあまりフットワークがよくないので素早く行動できない。
このあたりが不安要素だった。
京都みたいだったらかなり危険だと思った。
新潟に到着した。
気持ちがはやる。
スーツケースを転がしながら出来るだけ足早に動いた。
バス停・万代口・9番線。
この表示だけを探して顔は常に斜め上を向きただひたすら目指した。
11分という時間はスムーズなら十分だがそうでないとしたら割ときわどい持ち時間だ。
心配をよそに思ったより早く目的のバス停を見つける事ができた。
念のため近くの制服を着ている方に確認。
今停車しているバスが目的のバスであることが確認できると異常にホッとした。
これで大丈夫。
変に寝てしまったりしない限り大丈夫。
知らない土地でバスに乗って目的地に向かう35分は想像以上に長く感じた。
おそらく乗ったバスは間違っていないと思っているし、確認もしたから大丈夫だろうけど
空港のような景観が直前まで出なかったため多少心配していたのだと思う。
無事新潟空港に到着。
ここまできてやっと色んな心配事が無くなった。
空港では1時間位あったので例によって氷結を購入し自分にとってはこの怒涛の二日間の
移動をよくやりきったなとねぎらいながら一番ゆっくりとお酒を飲めた瞬間でした。
飛行機でぐっすり眠ってしまうかと思ったが疲れすぎているせいかあまり眠る事もなくセ
ントレアに無事到着。
本当に長く感じた二日間でした。
いろんな乗り物も乗れて。
今後もきっとこんなことはざらにあるかもしれない。
そういう意味でもいい経験ができました。
あんまりこんなんばっかだとしんどいですが(笑)
今後とも日々勉強に人との出会いつながりを大事にしていきたいと思うとともに、こんな
忙しく動き回らなくてはいけないけど充実感を与えてくれる環境に感謝です。
地域の人や困っている人に貢献できるよう仕事にも反映させがんばっていきたいと思いま
す。
随分長い文章になってしまいましたが最後までお付き合いいただきありがとうございまし
た。
今後とも皆様と共に成長していけるよう磯貝歯科医院をよろしくお願いします。
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